春にも土用の日があった!

土用の日というと、うなぎを夏に食べる、というイメージが強いですよね。
でも、実は土用の日というのは、春夏秋冬、それぞれの季節ごとにあったんです。
春土用、夏土用、秋土用、冬土用といわれ、これは、中国の陰陽五行説が元になっていて、春を木、夏を火、秋は金、そして冬を水と割り当て、残った「土」を、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てて、それを「土用」と呼んでいます。

春夏秋冬、それぞれの季節ごとの土用の期間では、ある特定の日に食べるとよいもの、というものがあるそうです。
春の「土用の戌の日」には、「い」がつく食べ物、そして白い食べ物。
夏の「土用の丑の日」には、「う」のつく食べ物、さらに黒い食べ物。
秋の「土用の辰の日」では、「た」のつく食べ物。それから青(緑)の食べ物。
そして冬の「土用の未の日」には、「ひ」がつく食べ物。さらに赤い食べ物。
これらを食べるとよい、とされていて、なぜなら土用の期間では、季節が急に変わっていくため、体調をこわしてしまいがちだから、それぞれの季節に合ったものを食べて、元気になろう、という昔の人の知恵なんですね。

たとえば春の「い」なら、イチゴ、いんげんなどがありますね。

旬の食材には、体を元気にしてくれる力があるような気がしています。
今は、季節に関係なくいろいろな物が食べられる時代ですが、旬のものは、栄養が豊富な気がしているんです。

例えば野菜では、旬のものとそうではない季節のものでは、栄養価はかなり違っているそうです。

葉物野菜ではビタミンCや糖度などが、ニンジンなどではカロテンの量が、それぞれ倍以上にもなる、という研究結果もあり、旬のものは栄養価が高い、ということは、どうやら確実に正しいようです。

確かに、旬の野菜は味が濃く、おいしいと感じます。
食べると、体が元気を取り戻したような感じがしますね。

ただ野菜を食べたらいい、というわけではなく、ちゃんと栄養豊富なものを食べて、元気な体を持続させたいものです。

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